柴犬チャーとアメショー共同生活

柴犬チャーと、アメリカンショートヘアしょう太の、気ままな日常をお伝えします。

私が犬を飼った理由(ワケ)~犬の必要性~

・犬が必要だった訳

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ネコはかわいいし、いるだけで癒されます。
でもイヌではなければならない理由が、我が家に出来てしまったのです。
私は、前の記事でも触れた通り、正社員でバリバリ働く仕事が大切な女でした。あの時までは。
犬を飼う理由は人それぞれだと思いますが、これは私の実体験です。
 母の病気を知った。

毎日仕事に追われ必死だったある日、突然父から電話がかかってきた。

母が卵巣腫瘍の末期癌で、余命があまりないと。
運が悪いことに、その時私は、新店のオープンを控え本当に慌ただしかった。
何とか空いた時間で、顔を出すものの、ずっと付き添っている訳にはいかなかった。
ちなみに私は一人っ子。
小さい時から、いずれ一人で生きていかなければならなくなる、強くなれ、逞しくなれ、早く結婚し家庭を作れと、育てられてきた。
この時も、子供のいない私に仕事を大事にしろ、仲間を大切にしろ、早く仕事へ戻れと追い立てられていた。
 
自分まで病気になった

暫くそんな生活が続いたある朝、私の下半身に激痛が襲った。

毎日忙しくて、トイレを我慢していたことが多かったので、いよいよ膀胱炎にでもなったかと思い、無理を言って午前休をとり急いで病院へ。
必死に激痛をこらえ、飛びそうな意識の中やっと泌尿器科に辿り着いた。
ところが、検査の結果、膀胱炎ではなかった。
私は痛みのせいで、冷や汗をかきながらすごい顔色をしていたようで、すぐに隣の婦人科へ回された。
そこで検査をされ、先生の驚くべき一言が、
「家族を呼んで下さい。手術になります。」と。
手術の言葉で痛みも吹っ飛び、何?何?と迫る私に先生は
「家族がついたら説明するから。」と、情報をあまりくれなかった。
旦那が着くと、手術の出来る大きな病院へそのまま搬送されてしまった。
病院に着くとそこには入院しているはずの母の姿があった。
そうここは、母が入院している病院だったのだ。
再度の検査結果の末、私に付いた病名は卵巣癌。
どっかで見たような診断書だなと思ったら、そう母と同じ・・・。
そこから奇妙な病院生活が始まった。
同じ病院、同じ病名、同じ病棟で顔を合わす母娘。
本人達も先生達も、もはや笑うしかない状態に。
そんな時に私の中で何かが変わった。
始めのうちは、みんな忙しいのに申し訳ないと、毎日電話で謝罪しながら、シフトや仕事の件を伝えていたのだが、日が経つにつれ、あれだけ頑張っていた仕事がもうどうでも良くなってしまっていた。
上司からは、「今までの分も好きなだけ、有休を取って休んでていい。」と言われていたのだが、もう仕事の事など考えられず、退職を決意していた。
母のことも打ち明け、一人娘として最後を看取ってあげたいと伝えた所、本当にいい上司で「介護休暇を取っていいから。」とも言ってくれてた。
有り難かったが、人の寿命なんて誰にも分からないし、いつまで介護が続くのか見当もつかなかったので、やはり退職させて頂くことにした。
しかし、退職をしてから母は半年も持たなかった。
突然「今夜が山場です。」と言われ急いで病院へ。
本当にその日の深夜にそっと行ってしまった。
私はというと、恐怖のあまり手術の同意をせず、通院と薬を必ず飲むことを条件に逃げ回っていた。
ところが検査をする度に小さくなっていく私の腫瘍。
先生からは仕事のストレスだったのでは?と笑われる始末。
でも、私は母があの世へ自分の分も持って行ってくれたのだと、今でも信じてる。
そんな事で、ようやく私はショー君との時間を楽しむ事が出来るようになり、
ショー君もとても喜こんでくれて、一件落着かと思った矢先、
 母に死なれ一人取り残された父の様子がおかしくなった。
父がうつ病のようになってしまった。
始めは会話が噛み合わないなとか、キレやすくなったなと思っていたが、まー年のせいかなんて簡単に考えていた。
とっくに定年を過ぎ、やることもなく、誰とも喋らず一人引き籠っていた父。
徐々に変わっていく顔つき、完全に据わっている目、そして誰彼構わず八つ当たりをするようになってしまった。
これってもしかしてうつ病?旦那と話し合い、少しでも表に連れ出そうと頑張った。
でも今更3人でいた所で、盛り上がる会話も無ければ、逆に重苦しくなる車中。
それにしょっ中一緒にって訳にもいかない。このままではまずい・・・
旦那と考え上げた結果
イヌだっ!!
この時、実家には3匹のネコが暮らしていたのだが、ネコとは、寝るのが仕事。
ネコの為にご飯の買い出しに出ることはあっても、毎日という訳ではない。
それにあの寝顔を見ていると、癒し効果で人間もつられて寝てしまう。
これでは何の意味もない。
イヌ➡散歩
散歩➡誰かにに会うかも。体を動かすので健康維持にもなる。
誰かに会う➡簡単な会話はする。
よく会うようになる➡知り合いが出来る。会話も広がる。
人と会話をする➡明るくなる。気が紛れる。
いいこと尽くし。(後にこの作戦が、本当に効果覿面となる)
よしっ!!と我が家の犬探しが始まった。
父にもイヌを飼ってみてはと提案すると、一人では無理。でも一緒に面倒を見てくれるなら。とのことで犬を飼うことに決定。
始めに出された条件では、父、私、そして旦那の3人で面倒をみようとの事だったが、
私たちは、父が困った時に助けてあげれば良し。
基本父へのプレゼントとして考えていた。
 
 長くなってしまいましたが、これが我が家の犬を飼った理由です。
悲しいけれど、猫ではダメだった理由・・・ 

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 チャーお待たせ!!出番です。 次回はこの子との出会いをお送りします。
最後まで読んで頂いて、有り難うございます。

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