チャーが我が家に来てから、2カ月が経ち
生後半年になったチャーは、すっかり大きくなっていた。
はじめの頃に記載したが、この子を飼ったのには理由があった。
私の母が亡くなり、一人ぼっちになってしまった父に
プレゼントとして渡すつもりだったのだ。
2カ月前は離乳食を上げたり、トイレの心配もあったので
一人では不安という父のために、我が家で面倒を見ていた。
なので、半年位で様子を見つつと思っていたのだが、
本当に子犬の成長は早かった。
そろそろ、手放す時期かな~と感じていた。
ただ、手放すといっても実家まで車で15分の距離。
毎日余裕で会いに行ける。
寂しさは多少あったものの、他人に譲渡する訳ではなかったので、
辛くはなかった。
それに、我が家は毎年恒例で、旦那の夏休に合わせ旅行に出かけていたのだ・・・。
その夏休も数か月後に迫っていたのである。
さっ!!じいじのお家に行こう!!
この日の為に、じいじとチャーは、一緒に出掛けたりもしたし、
かなりの頻度で会わせていたのだ。
すっかりじいじになついていたチャー。
全く問題はないだろうと思っていた。
しかし、大きなミスを犯していた事に、誰も気づいていないのである。
「さー今日からチャーのお家はここだよ!!また明日ね。」
と夕方頃、私は実家を出た。
チャーは、楽しそうに遊んでいたので、大丈夫だなと思っていた。
また今日から、ショー君一緒に寝ようね。なんて言っていたのも束の間。
その日の深夜、じいじから電話が掛かってきた・・・出てみると、
「チャーが玄関で泣いてて寝れない。近所迷惑になるから迎えに来てくれ~。」
電話の後ろからは切ない声が聞こえてくる。
急いでパジャマのまま、車でお迎えに行き連れて帰ってきた。
そして結局我が家に帰ってきたチャー・・・
そう、何度も実家に預けていたことはあったのだが、
泊まりはこの時が初めてだったのだ。
私達はチャーを甘く見ていた。
ショー先輩は、旅行の時や用事がある時など
たまに実家に1人で泊まっていた。
この子は旦那の実家のワンコなのだが・・・
ショー先輩は、何処に行っても動じず、その家の主のように振る舞っていた。
体系もさることながら、先輩はかなり強かったのである。
それに慣れ切ってしまっていた私達。
次の日、反省会という名の家族会議が持たれた。
ショー先輩が、一緒じゃなかったのがいけなかったんじゃないか、とか
慣れればそのうち・・・など
しかし、「たまにチャーの顔が見れればいいよ。」という父。
無理に引き渡すのも可哀想だし・・・じゃ、このままで行こう!!と。
ん??いや・・・旅行どうするんだー!!
実家にも1泊出来ないチャー。
ペットホテル?あの悲鳴のような鳴き声を上げながら
毎晩待っているのかと考えると、親バカな私達は可哀想になってしまう。
もう私達に残された道は一つしかなかった・・・
一緒に連れて行くしかない!!
そしてその日から、チャーと泊まれる宿を必死に探すことになる。
何で帰ってきたニャー?
やっぱり先輩の隣が一番なのワン♥
しかし、まだ一緒に泊まれるかどうかも、分からないチャー。
私達がいても、夜帰りたいと泣いてしまうのでは・・・と
不安になる日々。
そうだ!試してみよう!ということで夏休を控えた私達は、
まずお試しで一泊することにした。
次回、伊豆高原の旅へ
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