柴犬チャーとアメショー共同生活

柴犬チャーと、アメリカンショートヘアしょう太の、気ままな日常をお伝えします。

ショー先輩の闘病記 叶わなかったママの思い 

打ち砕かれた希望

吐血して以来、入院しなければならなく

なってしまったショー先輩。

世間は、夏休み真っ只中の、8月に入っていた。

1年前はこんなに元気だった先輩!!

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毎日、お見舞いに行く度に、近寄って来ては

ママの側で甘えるショー先輩。

泣く事しか出来ないママ。

 

連れて帰ることは、このまま死なせてしまうことに

なってしまう。

チューブに繋がれ、点滴と輸血で持っている先輩を

ただ撫でてあげることしか出来ない、無力なママ。

 

でも、この時ですらも、必ず良くなってくれると

信じて疑わなかった。

だからこそ、心を鬼にして連れて帰って来なかった。

 

しかし、先輩のいない家にいるのが、辛かったので

ショー先輩が入院している間は

チャーとダイビングショップに戻っていたママ。

チャーにもこの時だけは、楽しんでいて欲しかったのもある。

 

お見舞いに行くと、たまに

「今日は体調がいいから、帰宅してもいいよ。」

と言ってくれる日もあった。

勿論、次の日も投薬の為、通わなければいけないけれど

たった少しの間でも、一緒に過ごせるのは

本当に、とても嬉しかった。

 

どうやら、チャーも嬉しいようだった。

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でも、少し前までは、こんな感じで、顔を寄せ合っていたのに

この頃になると、顔をチャーの方へと向けようとしなかった、先輩。

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ほんの少しでも、こんな時間を持たせてあげたかった。

チャーはどこまで、先輩の病気のこと、分かってたのかな?

 

しかし、次の日には、貧血が出ているから

帰ってしまうと危ないとの理由で

また入院になってしまったり、

今日は帰れるのか、入院になるのか、

不確かな日々を送り続けていた。

 

ママは、精神的にかなりきていたんだと思う。

ちょうど、世の中は、お盆に入ろうとしていた。

 

先生はお休みになってしまう為、入院を勧められた。

でも、もう先輩を置いていきたくなくて

思わずママは、聞いてしまった。

「ショー君は、助かりますか?」

今まで怖くて聞けなかった一言。

 

必ず良くなってくれると信じて、通院も入院も耐えていた毎日。

でも、もう聞かずにはいられなかった。

 

気まずそうに、重い口を開いた先生。

「もう良くなることはないです。」

何でもっと早く言ってくれなかったの?

思わず口に出しそうになったが

ここまで聞けずに来てしまったのは、自分のせい。

じゃ、もうこのまま静かに見送らせて下さい・・・

ママは先輩を抱き上げ帰ってきてしまった。

 

分かっていた。

ママのこの行動は、点滴、輸血、抗生剤全てを絶ってしまう。

先輩をここまで生かしてくれた、全てを打ち切ってしまう。

後は死を待つのみ。になってしまう事・・・

 

 

それでも、もう自分の側で見送ってあげたいと

思ってしまった。

これで、もう先輩を無理やり、病院に連れて行かなくても良くなった。

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帰って来てから、ひたすら先輩に謝る。

ママ達のエゴで辛い思いをさせてしまった。

良くなってくれるかも・・・

少しでも長く一緒にいたい・・・

そんな自分勝手な感情で、先輩を苦しめてしまったことに

気付いたママはもう泣き崩れるしかなかった。

 

ショー君本当にごめんなさい。

 

この日から、家で最後の生活を送るようになった。

なるべく、先輩の居たい場所にいさせて、今までの分も

のんびりして欲しかった。

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バードウオッチングなのかチャーウオッチングなのか

良く分からないけれども・・・

とにかく自由にさせてあげたい!!

 

読んで頂いて、有り難うございます。

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